妊活

シリンジ法とは?妊活初心者のための自宅でできるタイミングサポートガイド

自宅でできる新しい妊活サポート「シリンジ法」

妊活を始めると、タイミング法・人工授精(AIH)・体外受精(IVF)など、さまざまな方法があると知ると思います。

その中でも、近年「自宅でできる妊活」としてシリンジ法が選択肢に入ってきました。

性交痛、ED(勃起障害)、射精障害、タイミングが取りづらいカップルに有用です。

この記事では、妊活初心者でも始めやすいように、シリンジ法の内容や自宅での進め方をわかりやすく解説していきます。

シリンジ法とは?

2-1. 自宅でできるタイミングサポートの方法

シリンジ法とは、針のない注射器(シリンジ)を使い、採取した精液を腟内へ注入する方法のことです。

医療機関で行う人工授精(AIH)とは異なり、あくまで「自宅でできる妊活の一つ」として利用されています。

性交を必要としないため、さまざまな場面に対応できます。

  • 性交痛、挿入障害
  • ED、腟内射精障害
  • 性交のタイミングが合わない

2-2. シリンジ法の位置づけ

シリンジ法は、不妊治療の正式な医療行為ではなく、「タイミング法の補助」です。

医療機関で行う人工授精(AIH)は、精子を洗浄・濃縮したうえで子宮内へ注入する方法です。

一方、シリンジ法は腟内への注入であり、精子の調整は行わないため、仕組みとしては自然妊娠に近い方法となります。

そのため、妊活の入口として取り入れる方も増えています。

シリンジ法の妊娠率については、医療機関で行う人工授精(AIH)のような信頼できる臨床データがありません。

1回当たりの妊娠率は「通常の性行為を介して行うタイミング法と同等」 と考えられますが、明確な数値はありません。

参考として、不妊症患者において、タイミング法1回当たりの妊娠率はおよそ5%とされています。

シリンジ法が同じ結果になるとは限りませんが、「性交が難しい状況」では、シリンジ法は有効な手段と言えるでしょう。

※出典:日本産科婦人科学会, 9.タイミング

シリンジ法が選ばれる理由(メリット)

3-1. 自宅でできるため取り組みやすい

自宅でできるので自分たちのペースで進めることが可能です。生活リズムが異なる夫婦や、小さな子どもがいる家庭でも取り入れやすい方法です。

3-2. 性交痛やEDなどがあってもタイミングが取れる

性交が難しい場合、妊活そのものがストレスになることがあります。

シリンジ法は性交を前提としないため、身体的・精神的な負担を減らしながら妊活を続けていくことができます。

3-3. 心理的なプレッシャーを軽減できる

性交のタイミングを合わせることが負担に感じる夫婦にとっては、プレッシャーの軽減になるでしょう

「妊活だから頑張らなければいけない」という気持ちから少し解放されることもあります。

3-4. 費用を抑えながら取り組める

人工授精や体外受精と比較すると、費用の負担が少なく始めやすい点も選ばれる理由です。

シリンジ法が向いているケース

4-1. 身体的・心理的に性交を避けたい場合

  • 性交痛や挿入障害がある
  • EDや腟内射精障害がある
  • 性交そのものがストレスになっている

このような背景がある場合、シリンジ法がとても役立ちます。

4-2. タイミングを取りづらい場合

  • 忙しくて性行為がおっくう
  • 生活リズムが合わず、タイミングが合わない
  • タイミングを増やしたい
  • そもそもセックスレス

こうした状況でも、自分たちでペースを合わせて取り組めます。

シリンジ法キットを選ぶときのポイント

シリンジ法キットは、次のような点を確認して選びましょう。

  • 先端が柔らかい素材か
     腟内に挿入する部分が柔らかいと、痛みや違和感が出にくく初心者でも扱いやすいです。
  • 組み立て済みであること
     自分で組み立てる方式のキットもありますが、衛生面も考えると初心者には組み立て済みのキットがオススメです。
  • コスト
     妊活中に何度も使うことになるので、続けやすいコストの商品を選びましょう。

こうしたポイントを押さえておくと、初めての方でも安全かつ負担を少なく始めやすくなります。

自宅で行うシリンジ法の基本ステップ

医療行為ではありませんが、基本的な流れを知っておくことで安心して取り組めます。

6-1. 排卵日のタイミングを確認する

妊娠しやすいタイミングは排卵予定日の5日前~1日後とされています。

排卵検査薬や基礎体温を活用して、排卵日を予測しましょう。

6-2. 精液を採取する

清潔な採精容器を用意し、精液を採取します。

大抵のキットには、採精容器が付属されています。

6-3. シリンジに精液を吸い上げる

シリンジで精液を吸い上げます。

なるべく全ての精液を吸い上げるようにしましょう。

粘度が高くて吸いづらい場合は、10分程度精液を放置し、液化してから吸ってもOKです。

6-4. 腟内へ静かに注入する

カテーテル部分をゆっくり挿入し、精液を注入します。

6-5. 注入後は少し安静にする

10〜15分ほど横になって安静にしましょう。

6-6.成功率に影響するポイント

シリンジ法の成功率は「精子と卵子の状態」や「タイミングの取り方」によって変化します。

一般的に、次のような条件が整うと妊娠率は上がります。

  • 精子の状態(濃度・運動率)
    精子の状態(精液量、濃度、運動率など)が高いほど妊娠率は高まります。
  • 採精から注入するまでの時間
    精子は乾燥しやすく高温・低温にも弱いため、採精後はなるべく早く腟内に注入しましょう。もし採精から注入まで時間が空いてしまう場合は、蓋をして(無ければラップなどでも可)室温で保管しましょう。
  • 排卵日とのタイミング
    妊娠する可能性があるのは、排卵の5日前~1日後で、このうち排卵前日と当日で最も妊娠率が高まります。シリンジ法でも、この期間中になるべく多く、タイミングを取ることが重要です。

使う前に知っておきたい注意点

7-1. 衛生面の管理が必要

シリンジやカテーテルは使い捨てにしましょう。

感染のリスクがあるため、再利用は禁止です。

7-2. 深く入れすぎないように注意

腟の奥まで深く入れる必要はありません。

無理に押し込まず、違和感がある場合はすぐにやめてください。

7-3. 医療機関の人工授精とは異なる

シリンジ法は自然妊娠に近い方法であり、人工授精のように医療的に調整された方法ではありません。

混同されがちですが、異なる行為であると認識しましょう。

どのくらいの期間続ければよい?受診の目安

8-1. 2〜3周期を目安に考えてみましょう

2〜3周期試しても妊娠に至らない場合、いったん医療機関で検査を受けましょう。器質性の不妊原因が見つかるかもしれません。

女性の年齢が35歳以上の場合は、半年を待たずにまずは検査から入ることを推奨します。

8-2. 男性側で必要なチェック

  • 精液検査
  • ED・射精障害のチェック

男性不妊も少なくありません。

不妊カップルの原因の約半数は、男性側にも原因があると言われています。

精液検査で精子の状態を確認することは、妊活の重要なステップです。

※出典:National Library of Medicine / NCBI「Male Infertility」Sharlip ID, et al. StatPearls Publishing; 2024.

9. まとめ:自宅でできる妊活の一歩として、無理なく続けてみましょう

シリンジ法は、妊活初心者でも取り組みやすい方法であり、身体的・心理的な負担を減らしながら妊娠を目指せる手段です。

並行して医療機関での検査もできるととても良いでしょう。

カップルの状況に合わせて、無理のないペースで妊活を進めてみてください。

もし不安や疑問があれば、当院へお気軽にご相談ください。

福元メンズヘルスクリニックでできるサポート

当院は、男性不妊やED、射精障害など、男性側の妊活を専門的にサポートしています。

  • 精液検査
  • ED治療
  • 射精障害の治療
  • 男性ホルモンの検査
  • 妊活全般の相談

「シリンジ法を試す前に精液の状態を確認したい」というご相談も可能です。

おすすめのシリンジ法キット

TENGAヘルスケアの “Seed in(シードイン)” は、特に妊活初心者にオススメしたいシリンジ法キットです。

長年性に取り組んできて、「腟に挿入すること」の知見が深いTENGAだからこそできた、使い勝手の良さがあると思います。

Seed inの特徴

  • 安全性と挿入しやすさを両立した、やわらかさや先端の構造
  • 平均的な腟の長さ(約8cm)に合わせたカテーテル長なので無理なく使える
  • 組み立て済みなので衛生的

<この記事の著者>

福元メンズヘルスクリニック 院長
福元 和彦(医師)

■泌尿器科医 ■性機能学会専門医 ■抗加齢医学会専門医 ■排尿機能学会認定医

福元メンズヘルスクリニック

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