床オナの改善方法|癖になってしまって中々やめられない?
床オナとは?普通のオナニーとの違いは
一般的な手で行う自慰行為とは違い、布団や枕、クッションなどに陰茎を擦り付けて行う自慰行為のことを「床オナ」といいます。
床オナは不適切なマスターベーションの一種でもあり、癖づいてしまうと過度な刺激に慣れてしまい、実際の性行為で射精できなくなってしまいます。
オナニー国勢調査(TENGAヘルスケア調べ、2017年)では、約6.5%の人が床オナをしていて、10代での実施率は約11%と若い人に多い傾向があります。
癖づいてしまう前に、早い段階から意識して改善に取り組んでいきましょう。
床オナにハマってしまう原因
クリニックには日々たくさんの方から床オナの相談があります。
そのなかで床オナにハマってしまった原因を聞いてみると、小さいときに布団やベッドのなかで陰茎をこすりつけていると気持ちよくなってしまい、気づいたら習慣になってしまったというケースがほとんどです。
その背景には日本の家の間取りが影響しているとも言われており、家で1人になれる空間がなく、布団の中で“もぞもぞ”しているうちに床オナを覚えてしまったという話もありました。
床オナに潜むリスク どんなデメリットがあるのか?
床オナが引き起こす危険な性機能障害のリスクをご存知でしょうか?
多くの男性が陥りやすい「快楽の罠」というものがあります。
床オナがやめられない原因として、習慣化してしまっていることもありますが、そもそもの原因は「気持ちが良い」からです。
床オナでは通常の性行為では得られない強烈な刺激が陰茎に加わり、不完全な勃起状態でも射精できてしまうという特徴があります。
しかも実際に何かに対して腰を振る行為は、性的関心を覚えた若者が行ってしまう可能性が非常に高いです。
特別な道具も必要ないこの方法は一見便利に見えて、実は深刻な性の問題を引き起こしてしまう可能性が潜んでいることを知る人は多くはないでしょう。
その中でも最も懸念されているのが、遅漏や腟内射精障害のリスクです。
私のクリニックでも10代や20代の若さで通常の性行為での勃起が困難になってしまったと相談に来る男性もいます。
さらに、床オナは不完全な勃起状態で射精することができ、EDに発展する危険性もあります。
これらは、床オナによって実際の性行為とはかけ離れた刺激に身体が慣れてしまうことが主な原因です。
健全な性生活を維持するためにも、この危険な自慰行為から早めに脱却することが重要なのです。
床オナの脱却方法
ここからは床オナ習慣から脱却する方法を解説していきます。
床オナ脱却の第一歩はまず、普段の自慰行為の段階から勃起した状態を維持することです。
多くの方が陥りがちな半勃起状態での射精に慣れてしまうと、性行為中に十分に勃起できなくなってしまいます。
では、理想の勃起状態とはどういった状態を指すのでしょうか?
それはズバリ「朝勃ち」の状態です。
これは身体が本来持っている正常な勃起機能の証でもあるため、「十分な勃起状態」がイマイチ想像できない人は朝勃ちの状態を指標としましょう。
そして、日々の自慰行為の中で10〜15分の十分な勃起維持を心がけましょう。
この時間設定には重要な意味があり、実際の性行為を想定した持続時間となっています。
床オナ改善の具体的な方法
床オナを辞めるためには、まず手の刺激に慣れることが肝心。
具体的な手順を解説していきます。
前提として、いきなり手での刺激に変えても中々満足できずに、床オナに戻りたくなってしまいます。
その為、まずは普段通りのやり方で射精感を高め、高まってきたタイミングで手での刺激に切り替えて徐々に慣らしていきましょう。
そして、徐々に手で刺激する時間を長くして、最終的に最初から最後まで手の刺激のみで完遂できれば床オナから卒業です。
このとき、潤滑剤を使うこともおすすめです。市販のローション等を使うことで、摩擦によるダメージを防ぎながら、より自然な快感を得ることができます。
手で刺激する際に、自然な刺激に近づけるコツは握力のコントロールにあります。
強く握りすぎないように優しく握り、少し物足りないかな?と感じるぐらいの強さで握ってみてください。決して焦らず、急激な動きは避けて、進めていくことでより自然な力で刺激することができます。
改善の進行具合の個人差が非常に大きく、1週間程度で床オナを卒業できる人もいれば数ヵ月かかる人もいます。
大切なのは焦らないこと、そして継続することです。
自分のペースを探りながら落ち着いて改善に向けて習慣を変えていきましょう。
まとめ 改善は焦らずゆっくり時間をかける
床オナ改善への道のりは、決して一朝一夕には達成できないものですが、確実な成果が期待できる取り組みです。
改善には個人差はありますが、数ヶ月という期間を要することを理解し、長期的な視点で取り組むことが重要です。
特に注目すべき点は、年齢が若いほど改善が比較的早く進む傾向にあるということ。
これは若いうちほど、新しい習慣への適応力が高く、神経系の可塑性も優れているためです。
しかし、年齢に関係なく、最も重要なのは継続的な取り組みです。
一時的な改善で満足せず、完全な改善まで諦めずに続けることが、健全な性機能を取り戻すための秘訣です。
床オナによる悪影響は、時として深刻な性機能障害につながる可能性があるため、現在この習慣がある方は、できるだけ早期に改善に着手することを強くおすすめします。
焦らず、着実に、そして何より継続的に取り組むことで、必ず望ましい結果が得られるはずです。
この改善の過程は、単に悪習慣を断つだけでなく、より健康的な性生活への第一歩となることを忘れないでください。
おすすめの改善策は、TENGAヘルスケアの『メンズトレーニングカップ フィニッシュトレーニング』を使ったトレーニング方法です。
最も刺激の強いレベル1のカップからスタートし、徐々に刺激の弱いカップ(レベル1→レベル2→レベル3→レベル4→レベル5)でも射精できるようにトレーニングを行えます。
遅漏の多くの原因は不適切なマスターベーション(オナニー)であり、症状が当てはまる方は『メンズトレーニングカップ』を試してみてください。
<この記事の著者>
福元メンズヘルスクリニック 院長
福元 和彦(医師)
■泌尿器科医 ■性機能学会専門医 ■抗加齢医学会専門医 ■排尿機能学会認定医
福元メンズヘルスクリニック
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