その方法不適切かも?男性の適切なマスターベーション(オナニー)とは
そのマスターベーション 不適切かも?
自分のマスターベーションについて考えたことはありますか?
マスターベーションは人と比べることができないので、本や動画で見た知識でなんとなく行っている人も少なくないのではないでしょうか?
実際、マスターベーションの指導を受けたことのある人はほとんどいないでしょう。
しかし、男性の健康的な性機能を維持するためには、適切なマスターベーションの方法を理解しておく必要があります。
そこで、今回は普段教わることのできない適切なマスターベーションのやり方を説明していきます。
自分のマスターベーションに自信の無い方、性行為で中々上手く射精できない方は是非参考にしてみてください。
適切なマスターベーション(オナニー)の定義とは?
まず、適切なマスターベーションの本質的な定義は、将来の性機能障害を予防し、健全な性生活を維持できる自慰行為であることを指します。
ED(勃起障害)や腟内射精障害などの性機能障害を引き起こさない方法で行うということを覚えておきましょう。
自慰行為自体、単に快楽を得ることだけを目的とするのではなく、将来のパートナーとの健全な性生活を築くための自己管理の一環として捉えておく必要があります。
特に10代〜20代前半にかけては、性欲も盛んでより強い刺激を求め、様々な手法を試みる傾向にあります。
過度な刺激や不適切な方法による一時的な快感の追求は、長期的には取り返しのつかない影響を及ぼす可能性があるため、十分注意しましょう。
どういったマスターベーションが不適切なのか
不適切なマスターベーションとは、実際の性行為とはかけ離れたシチュエーションや過度な刺激を与えて射精を促す行為です。
不適切な方法で自慰行為を続けてしまうと、通常の性行為の刺激では物足りず、射精することができなくなり、重症化した場合は、腟内射精障害に陥るケースもあります。
例えば、警戒すべき手法の一つが「強グリップ」と呼ばれる手法です。
これは文字通り、ペニスを過度に強く握って行う方法です。
手による圧力は腟内の圧力をはるかに上回るため、この方法に慣れてしまうと、実際の性交時に十分な刺激を得られなくなります。
適切な握力の目安は「卵を握る程度」とされており、これを超える力での刺激は避けることが推奨されます。
他にも通常の性交では実現不可能な速さで刺激を与えてしまうと、実際の性交時の動きでは満足な刺激を得られなくなり、射精障害につながるリスクが高まります。
また、特に若年層に多いとされているのが「床オナ」です。
床オナは、床や布団に対してペニスを擦りつける自慰行為で最も懸念されている点は、不完全な勃起状態でも射精が可能になってしまうことです。
これにより重度のED(勃起障害)や腟内射精障害を引き起こすリスクが極めて高くなると言われています。
これらの不適切な習慣は一度身についてしまうと中々改善が困難になってしまい、最悪の場合、骨盤底筋の機能障害や神経損傷にまで至ったケースも確認されています。
改善するには、まず現在の習慣を完全に辞めて、適切なマスターベーションを理解したうえで自慰行為を行ってください。
若いうちから正しい習慣を身につけることを強く推奨しています。
適切なマスターベーションの具体例
適切なマスターベーションの実践方法について、基本的な原則から応用的なテクニックまで、包括的に解説します。
健全な性機能を維持するためには、実際の性行為に近い刺激を再現することが意識しながら実践してください。
基本的な実践方法
まず最も重要なのが、適切な握力で陰茎を握ることです。
陰茎への過度な圧力は避け、卵を握る程度の優しい力加減を心がけましょう。
これは腟内の自然な圧力に近い状態を再現する事を目的としています。
次に注意するのが動作を行う際のスピードです。
実際の性行為と同等以下のスピードを維持し、ゆっくりとした動きでも快感を得られるよう身体を慣らしていくことを意識してください。
その際、全身の力を緩め緊張を解してあげることがポイントです。
また、なるべく包皮を剥いた状態で行うことで、実際の性交時の刺激により近い状態を作り出すことができます。
包皮をカリ上でスライドさせる動きは実際の性交では再現できないため、避けましょう。
まず【優しく握る・ゆっくり動かす・包皮を向いて行う】この3つの要素が基本になります。
▼応用編
より実践的な刺激に近づける工夫はいくつかあります。
その中でもおすすめの方法を紹介します。
- 潤滑剤(ローション)を使う
ドラッグストア等で手に入るローションを使用することで、実際の性行為の状況により近い環境を作り出すことができます。
特に腟液に近い粘度を持つ製品を選択することで、より自然な刺激で快感を得ることができます。 - 腰振りトレーニングで実際の動きを真似る
実際の性行為では、手だけを動かして刺激を与える自慰行為とは違い、腰を動かして刺激を得ます。そのため、自慰行為を行う際にも腰を動かして刺激を得ることは大切です。
腰振り専用トレーニンググッズを用いることで、効果的に腰振り練習を行う事ができます。
中でも筆者のおすすめ腰振りトレーニンググッズは、TENGA ヘルスケアさんから出ている「TRAINING TETRA(トレーニング テトラ)」という商品です。
この商品は、腰振りトレーニングする為に開発されたクッションで、TENGAやトレーニングカップを装着することで、実際の性行為に近い形で腰を振ることができる代物です。 - コンドームを使用する
コンドームは性行為の時しか使用できないと、思っていませんか?
実はコンドームを装着して、自慰行為を行うことで刺激を抑制でき弱い刺激でも射精できるようにトレーニングすることができます。
潤滑剤と併用することで、より実際に近い感覚を維持することができます。
基本的なマスターベーションの方法に加えて、これらの方法を継続的に実践することで健全な性機能を維持し、より満足度の高い性生活を送ることが可能となります。
ただし、改善には個人差があります。
1週間で改善する人もいれば、数ヶ月かかってしまう人も居ます。
焦らず自分のペースで段階的に取り組んでいきましょう。
まとめ マスターベーション(オナニー)は日々の積み重ね
気持ち良くなることは、マスターベーションの重要な要素です。しかしそれを追求するあまり、適度な刺激では快感を得られなくなり、後々後悔する人も少なくありません。不適切なマスターベーションは麻薬と同じです。ぜひ、適切なマスターベーションというルールの範囲で、日々のマスターベーションライフを楽しみましょう。
おすすめの改善策は、TENGAヘルスケアの『メンズトレーニングカップ フィニッシュトレーニング』を使ったトレーニング方法です。
最も刺激の強いレベル1のカップからスタートし、徐々に刺激の弱いカップ(レベル1→レベル2→レベル3→レベル4→レベル5)でも射精できるようにトレーニングを行えます。
遅漏の多くの原因は不適切なマスターベーション(オナニー)であり、症状が当てはまる方は『メンズトレーニングカップ』を試してみてください。
<この記事の著者>
福元メンズヘルスクリニック 院長
福元 和彦(医師)
■泌尿器科医 ■性機能学会専門医 ■抗加齢医学会専門医 ■排尿機能学会認定医
福元メンズヘルスクリニック
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