目次
【最初に押さえておきたいシリンジ法のポイント】
- 排卵タイミング、精液の扱い、衛生管理によって成功率が変動する
- 性交痛・ED・タイミングが取りづらい夫婦には、妊活を続けやすい有効な選択肢
- 2〜3周期続けても妊娠しない場合は医療機関の受診が推奨
- 間違った器具の使用・再利用などはNG。正しい手順が重要
- シリンジ法の成功率は「自然妊娠と同程度」とされるが、信頼できる臨床データは存在しない
正しい知識がシリンジ法の成功を左右します
シリンジ法は、針のない注射器(シリンジ)を使用して精液を腟内に注入する、自宅でできる妊活の一つです。
性交痛やED、タイミングを合わせづらいなど、妊活のハードルを下げるために活用されています。
ただし、誤った方法で続けてしまうと妊娠率を下げてしまう場合があります。
本記事では、成功率に影響するポイントや、正しい手順・注意点についてわかりやすく解説していきます。
無理のない範囲でできることから始めてみましょう。
シリンジ法の成功率はどれくらい?
2-1. 一般的に言われる成功率の目安
シリンジ法は医療機関で行う人工授精(AIH)とは異なり、通常のセックスと同じ、腟内に精液が注入された状態を作れます。
当然、妊娠率は年齢や健康状態などによって変化します。
ただ、シリンジ法での妊娠率は、明確には示されていません。
医療機関で行う人工授精(AIH)のような臨床データがないためです。
妊娠のしやすさは「この方法は何%」という単純なものではなく、複数の要因が関わるため、成功率を上げるような取り組みが大切です。
2-2. 他の妊活方法との比較
- タイミング法
→排卵に合わせて性交する方法 - シリンジ法
→性交を伴わないタイミング法の補助 - 人工授精(AIH)
→医療機関で精子を子宮内に注入する方法
シリンジ法は「性交が難しい夫婦でも取り組める」点が特徴で、タイミング法の補助的選択肢として利用されています。
参考として、不妊症患者において、タイミング法1回当たりの妊娠率はおよそ5%とされています。
2-3. 成功率に影響する主な因子
成功率には次のような要因が関わっています。シリンジ法を行う前に、できれば検査を受けましょう。
- 卵子と精液の質(濃度や運動率)
- タイミング(排卵日と実施日の関係)
- 女性の器質的要因
精子ついては、WHO基準で「運動率42%以上」「精子濃度1600万匹/ml以上」などが自然妊娠が可能な下限値と定められています。
正しいシリンジ法の手順(医師が解説)
3-1. 必要な器具と事前準備
シリンジ法では、使い捨てタイプのキットが必要です。
準備のポイント
- 手指を洗い、清潔な環境で行う
- 排卵検査薬等でタイミングを確認しておく
- 精液量が少ないと思うなら2-3日禁欲する
3-2. 精液を採取し、液状化を待つ
精液を採精容器に採取します。大抵のキットには採精容器が付属されています。
採精後すぐに精液を吸っても良いですが、もし吸いにくい場合は10〜15分ほど放置して液化を待ちましょう。
落下細菌や乾燥対策のため、採精後は時間を置かずに注入するのがベターです。
ただ、例えばタイミングが合わない等で放置する場合は、容器に蓋をして(ラップ等でも可)、室温(20-25℃程度)で保管しましょう。
これは、精子の適温がその程度だからです。
3-3. シリンジへの吸引と腟内への注入
痛みが出ない範囲でゆっくり挿入し、注入しましょう。
3-4. 注入後の過ごし方
注入後は、10〜15分ほど横になって安静にしましょう。
シリンジ法の注意点(安全に行うために)
4-1. 衛生面のリスクに注意
再利用可能に見える器具でも、全て使い捨てです。
再使用は感染症リスクがあるため絶対に避けましょう。
4-2. 痛みに気を付ける
シリンジ法のキットはゆっくり挿入しましょう。
痛みがある場合は無理をせず、使用を中断して様子をみてください。
4-3. 適応外となる可能性があるケース
以下の場合は、自己判断せず、まずは医師へ相談してみましょう。
- 卵管閉塞の可能性がある場合
- 精子の質に不安がある
- 無排卵が続いている
- 婦人科疾患の治療中
適切な判断を行うためにも、数カ月試してもうまくいかない場合は受診してみましょう。
成功率を高めるためにできる工夫
5-1. 排卵タイミングの精度を上げる
排卵日の5日前〜1日後が妊娠の可能性があるタイミングとされています。
この期間に、性行為とシリンジ法を合わせ、なるべく多くタイミングを取ることが鍵です。
排卵検査薬などで、排卵日を予想して実施しましょう。
5-2. 生活習慣を整える
以下は妊娠率に影響する要素です。男女ともに気を付けましょう。
- 十分な睡眠
- 過度な飲酒を控える
- 禁煙
- 適度な禁欲期間(射精は毎日してOK)
5-3. 男性側の検査を早めに行うメリット
男性不妊は珍しくありません。
早めに精液検査を行うことで、現在の状況が把握しやすく、適切な治療を選択することができます。
何周期試すべき?医療機関を受診する目安
シリンジ法を何ヶ月続けるべきか悩む方も多いです。
目安として、2〜3周期試しても妊娠に至らない場合、いったん医療機関に相談してみるとよいでしょう。
シリンジ法キットを選ぶときのポイント
シリンジ法キットは複数のメーカーから市販されています。選ぶ際は以下のポイントを参考にしてください。
- 先端が柔らかい素材か
腟内に挿入する部分が柔らかいと、痛みや違和感が出にくく初心者でも扱いやすいです。 - 組み立て済みであること
自分で組み立てる方式のキットもありますが、衛生面も考えると初心者には組み立て済みのキットがオススメです。 - コスト
妊活中に何度も使うことになるので、続けやすいコストの商品を選びましょう。
これらのポイントを確認しておくと、初めての方でも安全性や扱いやすさを確保しながら取り組むことができます。
まとめ:正しい手順と知識で、無理のない妊活を続けていきましょう
シリンジ法は、自宅で行える妊活として、多くの方が取り入れています。
成功率には個人差がありますが、正しい手順で、妊娠の可能性を引き出していくことができます。
医師のサポートも受けながら、自分たちに合ったペースで妊活を進めてみましょう。
不安や疑問があれば、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
福元メンズヘルスクリニックでできるサポート
当院は、男性不妊やED、射精障害など、男性側の妊活を専門的にサポートしています。
- 精液検査
- ED治療
- 射精障害の治療
- 男性ホルモンの検査
- 妊活全般の相談
「シリンジ法を試す前に精液の状態を確認したい」というご相談も可能です。
おすすめのシリンジ法キット
TENGAヘルスケアの “Seed in(シードイン)” は、特に妊活初心者にオススメしたいシリンジ法キットです。
長年性に取り組んできて、「腟に挿入すること」の知見が深いTENGAだからこそできた、使い勝手の良さがあると思います。
Seed inの特徴
- 安全性と挿入しやすさを両立した、やわらかさや先端の構造
- 平均的な腟の長さ(約8cm)に合わせたカテーテル長なので無理なく使える
- 組み立て済みなので衛生的

